所有している古民家の売却を考えたとき、その古民家にどれくらいの価値があるのかを調べることはできるのでしょうか。
近年古民家はカフェに利用されるなど不動産としての人気も高く、そのままの状態で売却したほうが高く売れることも考えられます。
今回は古民家の売却を考えるときの注意点と、査定方法についてご説明します。
古民家売却時の注意点①古民家の査定方法を知ろう
「古民家」と聞くと、築後何十年も経った木造の立派な日本家屋を想像する方が多いと思いますが、何年経ったら古民家と呼ばれるようになるのでしょうか。
実は、築後何年過ぎた家を古民家と呼ぶのかについて法的な決まりはありません。
しかし一般的には、
・国の文化財に登録される家は築50年以上経った建築物が対象となっている
・古民家に使われる建材も築50年以上経った建物から取り出されている
ことから考えて、築50年以上経っていれば古民家と呼んでいいのではないかと言われています。
そんな古民家を売却するときには、そのまま売却した場合と取り壊して更地にした場合、利益が出るのはどちらなのかを考えることがポイントです。
そのためには、古民家自体の査定価格を調べる必要があります。
一般的に古い住宅は傷みが激しく、取り壊して更地にしたほうがよい場合が多いのですが、古民家となると話は別です。
50年以上も前に建てられた古い木造建築は、質のよい材木が使用されているため状態がよい場合も多く、高値で取引される可能性もあります。
そのため古民家売却時の注意点として、取り壊し費用を含めて更地にして売却する場合の価格と併せた上で、古民家自体の査定価格も調べることが大切です。
古民家売却時の注意点②査定に利用される古民家再生総合調査報告書とは?
現在古民家の査定方法としては、
・古民家のコンディションを調べる「古民家鑑定」
・床下の状態を判断する「古民家床下インスペクション」
・伝統構法の耐震性能を判定する「伝統耐震性能評価」
の3つの調査を行ったうえで作成される「古民家再生総合調査報告書」を用いる方法があります。
古民家再生総合調査報告書を作成してもらうには、一般社団法人全国古民家再生協会への調査の依頼が必要です。
また一般社団法人全国古民家再生協会が中心となって携わっている、古材の評価結果をまとめた「木造住宅簡易鑑定報告書」も利用できます。
どちらも作成を依頼するには費用が発生しますが、古民家を売買するときの評価基準として有効に活用できるでしょう。
まとめ
古民家はコンディションによって、取り壊すことなく売買したほうが高く売れることも考えられます。
古民家売却の注意点として、取り壊しを決める前に、査定を受けてみるのもおすすめです。
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