新築戸建の家の購入を検討する際、「耐震性は大丈夫?」「どうやって耐震性をチェックするのか」といったことが気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、木造戸建でも行われる耐震診断の基本的な知識や診断に必要な費用などについて解説します。
木造戸建でも行われる耐震診断とは?どのような診断を行うのか
耐震診断とは、その言葉の通り建築物の耐震性を診断することです。
建築士により、建築物の設計図の確認や、現地調査で耐震性に関係する箇所のチェックなどが行われます。
診断を行う建築士は、必要な知識と技能を習得するための講習を修了済みです。
そのため、新築で購入した家が地震に耐えられる構造がどうかを正しく判断してくれます。
家が地震に耐えられるかどうかの判断は、日本建築防災協会により認定された具体的な評価基準によって行います。
例えば、「一応倒壊しない」という場合は1.0以上の評価です。
1.0未満の評価になると、倒壊の恐れがあるという評価になります。
ただし、これはあくまでも評価基準なので、1.0未満だからといって必ずしも地震で倒壊するというわけではありません。
診断の結果、倒壊の心配がないという評価であったとしても、参考程度に理解しておくことが大切です。
また、耐震診断と補強工事は別物なので、診断後に必ず補強工事を行う必要はありません。
最終的な判断は家の所有者が行います。
どうすべきか判断がつかない場合は、建築士などの専門家と相談しながら、最終的な判断を行うことも大切です。
耐震診断と補強工事がセットになったプランを提供している業者もいるので、心配な人は利用を検討してみましょう。
木造戸建の耐震診断における費用相場を解説
耐震診断の費用相場は、家の構造によって異なります。
例えば、鉄筋コンクリートで造られた家であれば、1㎡あたり1,000~2,500円が費用相場となっています。
鉄骨造りの家の場合は、1㎡あたり1,000~3,000円です。
木造建築の場合、延床面積にもよりますが、15万円からが費用相場となっています。
延床面積120㎡ほどであれば、20~50万円程度の診断費用が発生します。
注意点として、これらはあくまでの相場なので、実測や図面作成といった作業が追加される場合には、より多くの費用が必要です。
まとめ
木造戸建でも行われる耐震診断では、明確な数値として耐震性が評価されます。
場合によっては、補修工事をするかどうかの判断が必要です。
また、診断には費用も必要になります。
少しでもコストを抑えたい場合は、いくつかの業者で見積もりを取り、比較して診断の依頼先を決定しましょう。