和風家屋の独特の構造の1つが縁側です。
縁側は建物の縁に張り出して設置する、庭と建物の間にある空間のことを指します。
現在は昔と比べて縁側の使い道は変わってきましたが、新築一戸建てを建てるときに取り入れる方もいらっしゃいます。
そこで今回は、縁側を家に取り入れるならばどのようなポイントを考えて設置すればいいのか、ご紹介していきます。
生活する上でメリットの多い新築一戸建てに設置した縁側
一般的に家と屋外の境界部分に設置した廊下を縁側と言います。
西欧家屋のウッドデッキやテラスと縁側の性質は似ており、生活する上でのメリットが多くあります。
寒さや暑さを調節する
家と屋外の境に縁側は設置されるので、夏は直射日光が室内に入るのを減らし、室温上昇を緩やかにします。
反対に、冬は縁側に直射日光が当たるので、暖かい空気を室内に運んで部屋を暖かくしやすくしてくれます。
縁側には室内の温度をコントロールし、エアコンの使用を抑えることができるので省エネ効果が見込めます。
コミュニケーションの場になる
縁側に座ってひなたぼっこをしたり、お茶を飲んだり、家族で会話したりと、コミュニケーションの場として使えます。
子供が庭で遊んでいる姿を、親が縁側に座りながら見守ることができます。
庭に草木を植えておけば、縁側から緑を眺めることができ、草木に癒されゆったりとした時間を過ごすこともできますね。
部屋を広く見せる
部屋の床と段差を付けずに、フラットに縁側を設置すれば、部屋を広く見せられます。
外から室内を見れば、部屋が広いとく感じます。
床材や天井の材料を同じにすれば、統一感が出てより広く見えます。
現代の縁側は材質や色の自由度が高く、モダンな縁側を設置することができますのでお部屋にアクセントをつけることもできます。
縁側にはデメリットもあり設置するスペースが必要
縁側を設置するには、設置する分の十分なスペースが必要です。
家の外側には1メートルほどの幅のスペースが必要であり、建ぺい率などによっては、建築面積に制限がかかります。
縁側から庭を眺める造りにしたならば、庭のお手入れはある程度行わないとなりません。
庭が荒れ放題で草木が伸び放題だと、縁側の良さが半減しもったいなくなってしまいます。
また、コミュニケーションスペースとして使える縁側は、その反面プライバシーが守られにくく、周りからも覗かれやすいので防犯性を損なってしまう可能性もあります。
オープンな空間なので、防犯のためには縁側は道路から見えないように配置するほか、目隠しの塀や柵を設置する必要があります。
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