門から玄関まで住宅のアプローチ部分とは、門から玄関までの通路スペースのこと。
門構えや植栽・敷石、小道などの組み合わせで表現されるアプローチは、住宅の第一印象を左右すると言っても過言ではありません。
住人はもちろん、来客も必ず通る場所だからこそ、細部まで気を配りたいところ。
この記事では、アプローチのデザイン例や費用についてご紹介します。
戸建ての玄関アプローチのデザイン例とは
さまざまな素材を組み合わせて表現される玄関アプローチですが、共通して言えるのは、毎日のように誰かが踏みしめる場所であるということ。
できるだけ頑丈で劣化に強い素材を選択したいものです。
まず敷石は御影石や石英岩などが多く用いられ、四角く敷き詰めて道を形作る、石そのものの形を活かして並べて隙間に小石や芝を敷き詰める、といった手法があります。
洗い出し(コンクリートなどの表面が乾ききらないうちに水で洗い流して小石を浮き出させたもの)に石貼りで小道を作る事例も。
小道には他にレンガ・枕木という選択肢もあります。
レンガ敷きは温かみのある印象に。
枕木は線路のように埋め込んだ小道など、エクステリア部分でオールマイティな働きを見せてくれます。
レンガを敷き詰めた小道に枕木の門柱という雰囲気のあるアプローチの事例もあります。
タイルやコンクリートで固める施工方法も。
外溝に芝生や植栽を組み合わせると、モノトーンに彩りが添えられて明るい印象に仕上がります。
小道の外は砂利や芝生、植栽が活躍。
とくに砂利は防犯対策になるうえ、雑草を防ぐ目的にも効果があり、近年導入する新築も増えてきています。
芝生や植栽など、植物も石素材の無機質な感じを緩和させるのに大切。
花壇も通り掛かる人の目を引き、住宅のイメージを高めてくれるでしょう。
戸建ての玄関アプローチにかかる費用とは
レンガや木材、洗い出しや花壇設置など素材・施工方法によって業者にも得手不得手があります。
まずは動線のシミュレーションや奥行きを考えた小道の配置、屋根やスロープの有無など、イメージを整えておくことが大切。
実際に費用がどれくらいかかるのかというと、約10万~30万円が相場だとされており、レンガ・タイル施工には1平方メートルあたり3万円程度のモルタル工事費もかかります。
さらに素材の価格が約1万5千円~2万5千円。
元々タイルなどがあって交換する場合は、撤去費も2万円程度かかることが予想されます。