仕事や子育てが一段落した50代や60代に、第二の人生を過ごすために住み替えを考える人が増えています。
リタイア後に広々した田舎の一軒家でのんびり自給自足をするという生活もあれば、これから体が弱くなっても生活しやすいように、利便性が良くて、コンパクトなマンション生活も魅力的です。
そこでマンションと戸建てのそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
老後住み替えはマンション?戸建?それぞれのメリット
今は元気で、足腰もしっかりしていると思っても、10年後や、20年後も健康でいられるとは限りません。
マンションへ住み替えるメリットには、部屋がコンパクトなので維持管理がしやすく、周辺に病院やスーパーなど生活に必要なものが揃っていることが多いことが挙げられます。
最近ではバリヤフリー化やオートロックなどのセキュリティ面が充実したマンションも多くなり、体が少し弱くなっても、自立した生活を安心して送れるというのもポイントです。
戸建てへ住替えると、広い家と庭を自由に使うことができるというメリットが挙げられます。
家の改装や装飾はもちろん、庭づくりや家庭菜園など、戸建てだからできる趣味を自由に楽しめます。
さらに、戸建ての家がある地域はコミュニティーが活発なことも多く、ご近所さんとの付き合いがスムーズにしやすいというのもポイントです。
老後住み替えはマンション?戸建て?それぞれのデメリット
マンションには、管理費や修繕積立費なの費用が毎月発生したり、建て替えが必要になったときの負担金が高額になったりするという金銭面でのデメリットがあります。
また、水害や地震などの災害に対してもマンションは弱く、停電になると断水や水、エレベーターが動かなくなってしまい、高い階に住んでいる人は長い階段を上らないと家に入れないというリスクもあります。
さらに、生活空間が近隣住人と近いため、生活音が気になるなど、集合住宅の暮らしに慣れるまではストレスになるかもしれません。
戸建てには、足腰が弱くなってくると、階段の上り下りや、部屋の段差などが体の負担になってくるというデメリットがあります。
バリヤフリーにリフォームすることもできますが、多額の費用も必要になり、さらに、業者への依頼も自分で進めなければいけません。
また、マンションに比べて交通の便が悪く、近くに病院やスーパーがないため、車がないと生活が成り立たたなくなることも考えられます。