戸建て購入にあたっては住宅ローンを利用する方がほとんどですが、どんなタイプのローンを組むべきなのか迷ってしまいますよね。
この記事では担保無しで組む住宅ローンについて、そのメリット・デメリットをご紹介します。
戸建て購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
担保無しでの住宅ローンによる戸建て購入のメリット
通常の住宅ローンでは債務不履行時に備えて不動産を担保としますが、それを設定せずに借りるのが担保無しの住宅ローンです。
大きなメリットは担保有りの住宅ローンと比べて手続きが少なく、借り入れまでに時間がかからない点です。
担保有りの場合、借り入れを希望する金額に応じて念入りな審査を経て売買契約し、本審査、金銭消費貸借契約(金消契約)と進んだ後に決済がおこなわれます。
一連の手続きに1ヶ月以上を要することも少なくありません。
一方で担保無しの住宅ローンであれば申し込み手続きがインターネット上で済み、連帯保証人がいらないという簡易さから、その場で融資まで至る方もいます。
面倒な手続きが不要でスムーズに借り入れできるのは、無担保住宅ローン最大のメリットと言えるでしょう。
さらに、その使い勝手の良さも魅力。
担保無しの住宅ローンでは借り入れできる用途の範囲が広いことが特徴でしょう。
また、現在住宅ローンを返済している最中の方でも借り入れできる点や、担保を設定しないので強制的な債務の回収がない点もメリットです。
しかしながら、担保の有無に関わらず返済できなければブラックリストに登録され、今後融資を受けられなくなるので慎重に判断しましょう。
担保無しでの住宅ローンによる戸建て購入のデメリット
担保無し住宅ローンのデメリットはまず返済条件が厳しい点です。
担保有りの場合よりも1%から2%ほど金利が高く、長期の固定金利で3%、変動金利で2.5%ほどになります。
加えて借り入れ期間が短く、そのため返済期限も短くなる特徴があります。
担保無しであれば基本的に返済期間は3年から25年で設定され、35年など長期には設定できません。
返済期間が短いと自動的に毎月の返済額も高くなるので注意が必要です。
そして、融資限度額が低い点もデメリットと言えるでしょう。
借り入れできる金額は1000万円から2000万円であることがほとんどです。
一般的に戸建ての購入には2700万円から4000万円が必要と言われるので、担保無しの住宅ローンのみに頼った戸建て購入は難しいと考えられます。