人々の生活の中で水は欠かせない資源であり、水道事業は大切な事業です。
将来を見据えて厚生労働省が水道ビジョンを策定しているのですが、そのビジョンを元に各自治体も「水道事業ビジョン」を作成しています。
西脇市でも、水道事業ビジョンを作成していますので、今回はその概要をご紹介します。
西脇市が掲げる水道ビジョンとは?未来を見据えた水道理念について
水道を取り巻く環境変化に応じるために、厚生労働省は水道ビジョンを見直し、平成25年に新水道ビジョンを策定しました。
この水道ビジョンは、人口減少と東日本大震災の2つにより、改定が行われました。
新水道ビジョンでは、50年後や100年後を見据えて、水道の理念を示し目指す方向などを提示しています。
ビジョンでは、安全、強靱、持続の観点から課題を抽出し推進方法を具体的に示します。
その新水道ビジョンを受けて、西脇市は水道事業ビジョンを策定し、平成22年から10年間を目標期間としています。
<西脇市での水道事業の課題>
過去10年間で給水人口は減少し、各事業も減少しています。
水の需要は今後10年で若干減少する予想となっており、水道事業での課題は以下のようなものが挙げられます。
・春日浄水場と芳田浄水場は耐震基準に適合していない可能性がある
・西脇地区の水質検査箇所を増やす必要がある
・貯留容量が不足している場所がある
・水道管は耐用年数限度の40年以上使用しており、配管の取り替えが必要である
・配管の耐震化が必要
・全市にある鉛給水管の早めの取り替えが必要である
・水道担当職員数が少なく、水道事業を運営していく上で最小限である
・再生可能エネルギーなどの利用を推進していくことが必要
水道事業の将来像と目標
水道事業では、お客様に安心して飲んでもらえる水道水を供給できるシステムを構築し、未来に繋ぐことが目標とされています。
安心と安定を未来に繋ぐことが基本理念となっており、その上で、以下のような目標がたてられました。
・浄水施設の整備と充実
・給水施設の衛生管理
・水源の維持と活用
・耐震化の推進
・老朽施設の更新
・事業運営の効率化
・環境負荷の低減と水資源の有効活用
水道事業での収益は、今後10年間で水需要減少によって減益が見込まれ、減価償却費などの増加が見込まれるので赤字になると予想されます。
そういった問題の対策には多額の費用が必要なために、財源は大幅に不足するものと予想されています。
赤字対策として、事業運営の合理化を行い経費を削減し、適正な水道料金設定がされ、収入不足分に関しては、補填財源を充ててまかなう予定となっている模様です。
まとめ
西脇市では、水需要が減少していくことで今後の水道事業での収入は減る予想となっています。
水道事業では、設備の耐震性の確保の他に、古くなった給水管の交換をしなければなりません。
すでに耐用年数を超えて給水管を使用しているために、早急に取り替えが求められます。
お住まいのエリアに関しては、こういった情報も積極的に仕入れていきたいところですよね。
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