思いがけないタイミングで相続を受けることになった場合、何をどのようにすればよいのかわからないという人は多くみられます。
相続税という言葉は聞いたことはあるけれど、実際に相続に伴う費用はいくらかかるのか、何か手続きが必要なのかなど戸惑ってしまいますね。
そこで今回は家を相続した場合に注目し、相続にかかる費用や相続の流れについてご紹介したいと思います。
家を相続した際の費用はいくらかかる?
実際に家を相続した場合、どんな費用がいくら位かかるのでしょうか。
必要書類の取得にかかる費用
家を相続するにあたって書類を揃える必要があり、それぞれにいくらか費用がかかるものが多いです。
必要な書類の種類と費用は次の通りです。
●被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本…1通450~750円
●被相続人の住民票を削除するための除票…1通300円
●すべての相続人の住民票…1通200~400円
●すべての相続人の印鑑証明書…1通200~450円
●固定資産評価証明書…1件400円
●全部事項証明書…1通500~600円
●遺産分割協議書…無料
上記書類は、相続する家や相続人の人数によって増減します。
相続登記にかかる費用
登録免許税
家を相続する時は、相続登記が必要になります。
相続登記とは、法務局に登録されている登記情報を相続人の名義に変更することをいい、相続登記には「登録免許税」という税金が課税されます。
登録免許税がいくらかは次の計算式で求めることができます。
固定資産税評価証明書に記載された家の評価額×0.4%=登録免許税
司法書士報酬
相続登記は自力でもできますが、司法書士に依頼することもできます。
その場合に司法書士報酬が発生するので、一般的に6~9万円の費用がかかります。
家を相続する時の流れとは
被相続人が亡くなった日を基準に、相続が開始します。
被相続人より家を相続することになった場合、次のような流れで進んでいきます。
死亡届の提出
被相続人が死亡したら7日以内に死亡届を出します。
遺言書の有無の確認
遺言書がある場合は家庭裁判所に遺言書の検認の申し立てをします。
遺言書がない場合は遺産分割協議書の作成をします。
分割方法の決定
遺言書又は遺産分割協議書に従って分割方法を決定します。
相続登記
相続した家の相続登記を行います。
相続税の納付
相続税を納付する必要がある場合は納付を行います。
以上のような流れで手続きを進めていきます。